From: グアム老人
タモンの静かなビーチ
午前7時25分

はじめまして、グアム老人です。1983年からグアム島の観光業に携わってきました。日本とグアムを観光を通してお繋ぎするお手伝いです。昨年の2023年でちょうど40年になりました。ひと言で40年と言いましても、その間に、グアムでも様々なことがありました。
 

観光地としてのグアムと、
観光客としての日本人の関係

 
80年代、日本がバブルの頃ですが、今では信じられないほど、グアムもまた好景気でした。バブルが弾けたあとも、「安近短(安くて近くて短期間の滞在でも行ける)」の海外旅行先として日本の皆さんに広まり、小室哲哉や鈴木亜美を起用してのプロモーションなどと相まって、年間100万人規模の日本人観光客が、グアムを訪れるようになりました。
 
とはいえ、良いことばかりではありません。1990年の湾岸戦争、1993年夏のマグニチュード8.1の大地震、2001年の9.11同時多発テロ、その後20年近く続いたアフガニスタン戦争、パカ、ポンソナ、チャタンといったギネス記録級の大型台風、1995年、2011年の日本国内での大地震、その他にも、SARS(鳥インフルエンザ)や北朝鮮のミサイルといった風評被害など、グアムの観光業を揺るがす出来事がいろいろありました。
 
あと、最近では、2020年から約3年間続いた新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によるパンデミック。これは今までのどの出来事よりも、グアムに深刻な状況をもたらしました。緊急事態宣言が発動されたその年の3月以降、観光でグアムを訪れる外国人は、限りなくゼロになりました。
 
2年が経過した2022年の春頃から、少しづつ緩和措置が取られていきました。グアム政府観光局も、局長自ら日本を何度も訪れ、テレビコマーシャルを放映したり、インフルエンサーをグアムに招待するなど、積極的にプロモーションをしていました。
 
グアム島内の旅行関係者も、彼らに望みを託して期待していましたが、2022年、日本からグアムを訪れたツーリストは2万3,539人。2019年の68万4,802人と比べると、その数はわずか3.4%(約97%減少)でした。関係者にとっては、この数(に裏付けされた実態)こそ脅威を示唆していて、コロナ以上にグアムの観光業の未来を脅かす深刻な結果となりました。
 
去年から続いているロシアとウクライナの戦争の影響でしょうか、物価の上昇や円安が、日本人観光客をさらにグアムに行きにくくしている原因だと分析する人もいますが、現実はそんなに単純ではありません。
 
2023年の見通しが誰にも予測できない中、サニーサイドアップというグアムのオプショナルツアー会社は、すでに一年以上前の2022年1月から、どこよりも早くパラセーリングのツアーを再開し、率先してグアムでのマリンアクティビティーを催行しています。
 
そして、実際に、韓国からのツーリストをはじめ、ミリタリーやグアムのローカルたちに、人気のマリンアクティビティーとして親しまれています。今では、スノーケリングやバナナボート、ジェットスキーといったマリンスポーツも合わせて楽しむことができ、地元の人たちに寄り添った、グアムに欠かせないツアーとなりました。
 
どうしてこんな時期に、大きなリスクを取ってまでツアーを再開したのでしょう?
 
後出しジャンケンに聞こえるかもしれませんが、これからお話しすることは真面目で真剣です。そこには、莫大なデータと確かな理由があったのです。
 
もう20年以上になろうかと思います。今まで誰も気に留めていなかった(気がつかなかった)ことが、今回のリサーチで判明しました。海外旅行を取り扱っている主要旅行会社各社のデータを分析したところ、グアムを訪れるツーリストが参加するオプショナルツアーの中で、パラセーリングがダントツで人気だったのです。
 

グアムで一番人気の
アクティビティーが
パラセーリングだなんて。

そんなベタなオプションが
一番人気だなんて、
あなたはどうしてだか
分かりますか?

 
これがどういう理由からなのか、きちんと分析できているアナリストやマーケターはまだいません。でも確かに、あらためて数値を確認したところ、パラセーリングは他のどのオプショナルツアーよりも人気で、それも桁違いに人気であることが分かったのです。
 

引っぱられているのに
ぶらさがっているような
なんとも不思議な浮遊感

 
私たちは、お客さまに安全にパラセーリングを楽しんでいただくために、毎日、一所懸命メインテイン(保守&整備)しています。グアムの抜けるような青空に、ぽっかりと浮かんでいるお客さまを見上げながら、そして再びボートに戻ってきた時の紅潮させたお顔を拝見しながら、毎日、うれしい気持ちでいっぱいです。
 
たまにローカルの知り合いから、「パラセーリングって何がそんなに楽しいんだい?」といったことを聞かれることがあります。
 
常夏のグアムの大自然のもとで、毎日が楽しく喜びとともに真っ黒になっている私たちも、そういうふうにあらためて聞かれると、正直「アレ? 何だろう?!?」ってなります。
 
そう言われると、コレという決めゼリフが見つかりません。
 

向かい風ほど
高く飛べるという
異次元の感覚

 
お客さまにも良く聞いてみるのですが、みなさん「すご〜い!」とか「キレ〜!」とか「おぉ〜!」とか「わ〜!」とか、言葉になっていません(笑)。
 
人間の脳には、大脳皮質の言語中枢に、「言語野」という言葉の理解や表現をつかさどる領域があるそうです。同様に、「感覚野」という感覚に関与している領域もあります。
 
言語をつかさどる部分以外で感じているからでしょうか、「こういう理由でこうだから楽しかった」といった説明にならないのかもしれません。

高さ80メートルから
360度広がるグアムの絶景が
今度のあなたの旅を
すべて特別なものにします。

 
あなたもどこかで「右脳派? それとも左脳派?」なんて、聞いたことがあるのでは?
 
せっかくの機会なので少し調べてみました。
 
左脳は、言語や計算力、論理的思考をつかさどる脳です。右脳は、情報を知識として認識し、整理する役割を果たしています。記憶にも関係していますが、主に言語や数的処理を司る脳なので、記憶脳力は右脳に比べると劣っています。
 
それに対して右脳は、イメージ力や記憶力、想像力やひらめきをつかさどる脳です。視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚の五感に関係し、感情をコントロールしています。音や色の違いを認識したり、物事に感動したりするのも、右脳の働きによるものです。
 
右脳は情報をイメージとして認識し、整理する役割を果たしています。左脳との圧倒的な違いは、その記憶の容量です。右脳も左脳も物事を整理して記憶しますが、右脳はそれらをイメージで記憶することで、左脳の数千倍もの情報を処理できると言われています。
 
右脳の働きが活発なのは、言葉がまだ未発達な3歳前後の幼少期。成長するにつれてだんだんと言語をつかさどる左脳が活発に働くようになり、左脳優位になっていきます。
 
歳を取ると「頭がかたくなる」なんて言われますが、これは左脳優位の普段の生活が原因だったのですね。大人になるにつれいかに右脳を使うかが、脳を活性化させる大切なポイントと言えますね。
 

ひとり旅のあなたも
カップルのあなたも
お友だちと一緒のあなたも
親子三世代でのあなたも

パラセーリングに
やさしく揺られるだけで、
あなたの記憶に残る
特別な旅に変わります。